前期の仕事をすべて終えました。
前期の仕事については、上記の「2013年度の授業」を参照してください。
http://kohei.lapture.net/?page_id=51
さて、今期は講義、基礎演習、講読という3種類の授業を持ったわけです。1つずつ反省を。
①基礎演習
今年は、クラスで差が大きかった。僕は知らないうちに悪い点をつけるタイプの教員だと思うから、生活態度にはあまり口にしない。ま、これは前任者の授業への意識の植え付け方でしょ。俺が変えれるもんじゃありません。
ともあれ、結構意欲的にやってくれたと思っているし、そこそこ成果も出てると思ってた。特に、今年は自分の受け持ちの授業スケジュールから火曜の午後が空くことになり、個人研究発表の相談をする時間が増えたこと=残業が増えたことはよかった。結果のいかんに関わらず、そこでとれたコミュニケーションが重要で、「いっしょに考える」そのために教員が要るんやと思うのね。勉強も、研究も絶対に一人では出来ません。誰かとの議論がたくさんあるし、それが能力を得るために最も重要な要素になります。
②講読
初めて担当したスタイルの授業でした。正直、反省満載ですが、20人という人数と参加する学生のキャラに助けられました。本当に「自由に」やりたかった授業だったので、そこがよかったです。しかし、大失敗!!!!(あ、受講者はほんとにかつて一番なくらいみんな気のいいやつで、やりやすかったー)
ですが、授業運営としては反省だらけです。読んだものにたいして議論をしよう、という方針は良かったのですが、受動的にさせすぎました。もっと受動的な文献を読む作業(与えられた文献)から能動的な文献を読む作業(自分たちで読みたい文献を探す)にうまく移行すべきでした。初年度で、受講者数、読みの精度などわからないことだらけで、少し思い切ったことが出来なかった、という反省が非常に大きくあります。なので、もし同じ程度の人数であれば、(来年度チャンスがあれば)よりゼミっぽいものにしたいです。つまり、勉強から研究へと「読み」を変化させる過程を体験させたいです!!!
③講義
こいつが、難題だ。なるべく毎年少しずつ変えながら話をしているが、ジャーナリズムの話は、今年は人数が減ったこともあり、授業中に学生に意見や授業内容の確認を聞いていったのだが、ちょとポカーンやった。それは残念だが、なんか考えてくれ!!!
それと大教室の講義は、試験を変えた。それまでの「持ち込み有り」を「持ち込み無し」の試験にしてみた。少し試してみたくなったのと、例年通り試験をやると、すぐに対策を立てられてしまうからね。
しかし、採点結果は結構ショックだった。つまり、「持ち込み無し」にすると採点の結果があからさまに悪いわけだ。授業内容は去年と大きく変えた所はないのに。つまり、結局みんな勉強なんかしていないわけです。というか、ちゃんと点数が取れるやつはよく話を聞いてるわけですわ。となると、持ち込み有りの時なんてほとんど誰も勉強してなければ、授業で話したことなんてどうでもよかったんだな、と。となると、当然のことながら何が起こるかというと、中間課題を出していても単位を落とす履修者が続出したわけです。とても残念です。
(私も含めて)ちょと考えるべきなんですが、大学の試験って、いきなり受験とは違うものになる。それをちゃんと教える授業も必要かもしれません。いくつか文系の学部で点数をとるためにはコツが有ります。
A.単語の虫食い問題=気合いで覚えろ!
B.概念&キーワード解説=5W1Hを意識して充実した記述を書け!
C.論述=リソースを上手く使え!
かなぁ。もちろん教員によって採点基準は違うし、みんなが同じ考えではありませんし、採点の配点によっても出来不出来の印象は変わってきます。とはいえ、この3点は絶対じゃないっすか?(諸先輩方、ご意見願います)
とりわけ、教員のさじ加減が大きく左右しそうなのは「C」です。さて、そこでどういう風に考えるべきか。難しいのですが、回答を読んでいて思うことは、
1.「なんでこんなに俺が授業で教えていたことは無視されて、お前の意見だけ書いてあるんだ? 俺はそんな(しょうもないこと)教えてないぞ!」
2.「なんで他のやつとリソースが被りすぎだぞ? digりが甘すぎる=適当だろ!」
3.「なんで問題の質問と答えがまったく対応せえへんねん!」
です。これって、もしかすると、大学云々のレベルで問題な話じゃないんじゃね???