Archive for 1月, 2014

共編著『ジェンダーとセクシュアリティ』(昭和堂)発売

大越愛子さんとの共編著書『ジェンダーとセクシュアリティ』(昭和堂)が発売になりました。昨年末より書店に並んでいます。現在では、ネット書店にも在庫が確認出来ます。以下、昭和堂の著作紹介ページより、お好みのネットブックストアに飛ぶことが出来るようになっております。

http://www.showado-kyoto.jp/book/b146098.html

146098

 

大越先生が近畿大学文芸学部を退職された記念に、以前より読書会を行っていたメンバーを中心的な執筆陣として約1年間かけて制作されました。いちおう、テキストとしても使用出来るように作られています。とはいえ、独立した書き方もされていますので、コラムも含めて縦横無尽な読み方をしてくださいませ。ちなみに、12/31に『朝日新聞』の朝刊1面でも広告が打たれました!あははー!嬉しいです!さらには、東京の大手書店からはすでに追加注文が入っています。お早めに。

そして、非常に目を引く表紙なわけですが、これにも記念著書ならではの理由があります。この絵、大越さんの姪が書いたものを表紙用にデザインして用いたものです。さらにいえば、今回の本の編集者も実は大越さんの姪(表紙絵を書いた人の姉)。昭和堂という非常に硬い出版社(すいません)から考えると非常にポップな表紙で、本の中のタイトルが書いてある紙(開いて1ページ目)も薄いピンクのキラキラ光っている紙が使われていて、非常に奇麗な作りにしてくれています。これは私が結構口酸っぱく「大越本は過去にダサいデザインばっっっかりだったので、キレイに仕上げてほしいです」とリクエストしたものでしたし、大越さんもこれを手に取る若い人たちが使うのに良いデザインのものという方向性でした。以上、表紙デザイン秘話。

私も次年度の授業で使う予定です。みなさん、何卒よろしくお願いします。

 

目次

第Ⅰ部 個人的なことは政治的である
第1章 個人的体験を政治化する(大越愛子)
第2章 男性性への疑問(倉橋耕平)
第3章 化粧という些細で重要な問題――〈私〉という経験を通じて(玉置育子)

第Ⅱ部 制度を揺るがす知的冒険
第4章 〈慰安婦〉と〈性奴隷〉をめぐるジャーナリズム史(倉橋耕平)
第5章 フェミニズムと宗教――性規範と文化の連関の中で(堀江有里)
第6章 「子どもを産む」とはいかなることか――自然から自由へ(大越愛子)
第7章 リベラリズムとフェミニズム(堀田義太郎)

コラム① 日本軍「慰安婦」の記憶を記憶する(井桁 碧)
コラム② 女子大学生の就活って――ガラスの壁がある?(宮崎啓子)
コラム③ バイセクシュアル再考(秦 功)
コラム④ 晩婚化現象の日中比較から見えるもの(穆旭明)
コラム⑤ ジェンダーを超える遊戯――宝塚歌劇とは何か(大越アイコ)
コラム⑥ 「フクシマ後」を生きる女性たち(本田雅和)
コラム⑦ ゲイ・ニューハーフをさまよう私(鹿野由行)
コラム⑧ 性・からだ・お産の現場から(原ゆかり)
コラム⑨ 生命倫理学とフェミニズム(白水士郎)